輸入バイク、レアパーツのブログ

DUCATIやAprilia、harley-davidson等の輸入バイクの情報やパーツを販売しています。
twitter
https://twitter.com/syu_kawaguchi
facebook
https://www.facebook.com/295754440806191
ヤフオク
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/kawaguchi_manjirou_shop

【DUCATI】スリッパークラッチについて考える【スーパーバイク】

今日もこの記事を読んでいただき有り難うございます。


今日はスリッパークラッチについて考えたいと思います。
車、特にマニュアルミッションに乗られた方ならこのスリッパークラッチの構造、というか良さがわかるとおもいます。


また、最近の国産バイクのスーパースポーツ系(CBRシリーズ GSX-Rシリーズ ZXシリーズ YZF-Rシリーズ)のバイクにも装着されはじめています。




まず、スリッパークラッチとはなにか、なぜ必要かということです。
DUCATIみたいなツインエンジンのバイクやMOTOGPのようなハイパワーマシンになると、どうしても急激なシフトダウンをしたときにタイヤがロックしたような現象がおきます。車でいうシフトロックというものです。
車のマニュアルを運転したことある人で1速から2速3速4速といれていき次5速とおもったら3速に入りそうだった経験ありませんか?
その時車が急激に減速してエンジンの回転数が上がり唸りを上げたような音をだしてたとおもいます。
そして、マニュアルミッションに慣れてきたら、シフトミスをしてもとっさにクラッチを切って急減速をなくし、正しいギアへ誘導したと思います。


このとっさにクラッチを切る行為をやってくれるのがスリッパークラッチなのです。


急減速したい、でもタイヤを滑らしたくない、エンジンの回転数をこれ以上上げたくない(エンジンブローするので)完全にクラッチを切るとせっかくのエンジンブレーキが亡くなってしまう。いい感じのクラッチ操作がしてほしい、でもブレーキング中にそんなシビアなクラッチワークなんてできない。


それを可能にしたのがスリッパークラッチなんです、要はいい感じにハンクラ状態をつくって急減速のブレーキングをしてもタイヤはロックせずエンジンの回転数も上がりすぎず、なおかつエンジンブレーキも利く状態にしてくれます。


ではどのようにしているのか、電子制御?と考えるかもしれませんが意外に機械制御なのです。車では部品一個一個が大きいので電子制御ができますがバイクの場合部品の大きさが小さいので電子制御ではレースには現段階ではできないのです。


ではどのように?となります。いろいろと機構はあるのですが一番わかりやすく、画像のあるものを


ちょうどスリッパークラッチの断面があったので拾ってきました。
真ん中のななめの部品が重なりあっています。この部分がスライドします。奥側がクラッチプレートにつながってます。
詳しく言うと、奥側の部品、ドリブンディスク(奥側の部品とつながっているクラッチ)、フリクションディスク(アウターとつながっているクラッチ)、アウター(ミッションとギアでつながるところ)
つまりタイヤ側、手前側がエンジン側になります、走行中はがっちりかみ合ってますが、急なシフトダウンによってエンジンの回転数が急激にあがり、手前のエンジン側の部品が斜めに移動します。
なぜかってに移動するかと言うと、皆さん指を両手で絡めてください、その状態でふってください。そして故意に右側だけ振るのを早めてください。
どうですか?外れそうになったでしょ?この力を利用するんです。
スライドすることによってフリクションディスクとドリブンディスクの間に隙間がうまれます、つまり半クラ状態です。


そして奥側の部品と手前の部品の速度差による力の差がなくなるとスプリングの力によってまたがっちり固定されるのです。


これは湿式クラッチの場合でDUCATIの乾式クラッチのスリッパーとはちょっとしがいますが、基本的な考えは同じです。


要はスライドさせて隙間つくって半クラにっていうことです( ^)o(^ )
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  >   ● |
  |    ( _●_)  ミ 
 彡、    |∪|   )  
/      ヽノ //   
ヽ|       /  
 |       /
 ヽ /  /
  / /ヽ
(´_ /ヾ_)


\(◎o◎)/!OEMインジェクター出品中\(◎o◎)/!
新作バルブキャップ出品中
↓↓↓ヤフオクページ↓↓↓