外車っぽくエンジンを見てみたぱ~と3
前回の続きです。
今日もこの記事をよんでいただき有り難うございます。
前回、ボクサーエンジン(水平対向)とV型180°の違いを説明するところまででした。
V型180°エンジンは実はフェラーリのエンジンにも使われたことあるエンジンなんです。
ここでやはりどう違うのかが気になってきます。
違いはズバリ、クランクシャフトの形、もうちょっといえばピストンの動くタイミングがちがうのです。
写真のピストンの位置に注目してください。
ボクサー、水平対向のエンジンは左右両方ともピストンが上がり切っています。また逆にピストンが下がってる時は左右両方とも下がります。真ん中に鏡をおいて反射させているような形になっています。このピストンのタイミングの方法がボクサー水平対向のエンジンです。
ではV型180°とは
左右のピストンが一緒に右、一緒に左と動きます。
ではボクサー水平対向とV型180°はどちらがいいのか、
正直バイクのエンジンではさほど変わりません、スバルの水平対向4気筒、ポルシェの6気筒ではどちらでもメリットデメリットはありません、
しいて言うなら上の図を見ての通り水平対向の方がクランク軸を中心に対象にコンロッドを支えているのでバランスが取れるのに対しV型はクランク軸の中心により近くにコンロッドを持ってくることができるのでこちらもバランスが取れます。
しかし12気筒など気筒数が大きくなるとクランクの長さが長くなり歪みが大きくなります。よって12気筒では精度の出しにくい水平対向の対象コンロッド位置よりも中心軸に近いV型180°がつかわれます。
高回転になればなるほど1gの誤差が大きな誤差へとつながっていってしまうのです。
次にKTMの単気筒の話です。V型の話は基本おなじなので割愛するとして、単気筒、1気筒だけのエンジン
圧倒的な部品の少なさ、コンパクトにより強度や精度が安価で高性能が作れる。
ホンダのカブもこの単気筒と言えば信頼性にあついエンジンだということはわかると思います。
ではどのようなメリットがあるのかと言うと、同じ排気量のエンジンに比べトルクがあります。
トルクとは?力です。意味わかりませんね(@_@;)
自転車でたとえましょう、トルクとは漕ぐときに足にかかる力です。パワーとはこの自転車のペダルを回転させておける仕事量です。
仮に60㎏の体重の人と100㎏の体重の人がいます。自転車をこぎ始める時の力(トルク)があるのは重い100㎏の人です。
ではこの2人が1分間漕ぎました。60㎏の人は100回転、100㎏の人は50回転しか漕げませんでした。
これを式にすると
60㎏×100回で6000
100㎏×50回で5000
これが仕事量、パワー、馬力と呼ばれるものです。
かなり端折っている説明です。
本当の計算式は
仕事率(馬力)[W]=トルク[N・m]×角速度[rad/s]
もうやめましょう\(◎o◎)/!
よってパワー馬力がある人は実は60㎏の人だということがわかりました。
では、単気筒だとなぜトルクが大きいのか、踏み込む力が大きいのかですが、それはピストンの大きさに比例していきます。
例えば400ccのエンジンだったら、単気筒だと400ccに合ったピストン1個になりますが4気筒だと1個のピストンは100ccのピストンになります。このピストン1個の排気量で踏み出す力は変わってくるのです、逆に800cc2気筒のエンジンと同じトルクが出るということになります。
ではなぜ大きな排気量ではないのか、それは排気量が大きくなるとピストンが大きくなりせっかくのコンパクト軽量のメリットがなくなってしまうのが一つ、1つのピストンで吸気圧縮爆発排気とするので多気筒のエンジンにくらべ爆発していない時間が多くそれが振動となって各部品やライダーに負担となってしまうデメリットがあります。
ではどんなバイクによく使うのかカブに代表される、生活運搬用、スピードはいらないけど新聞や郵便、そばなどいろんなものを運べる、踏み出せる力がいる時。
またオフロードなどで沼や轍から抜け出せる力、踏み込んで掻きあがれる力が必要なバイクで重宝します。
よって圧倒的にモトクロス系バイクに多いです。また最近では部品点数の少なさからくる安価や耐久性に優れたことにより、250CCクラスのバイクでも近年注目をあびています。そのことによりスリムな車体になり女性でも足つきのいいバイクも登場しています。
で!そこに昔から目をつけていたのがオーストリアのバイクメーカーKTMです。むかしからオフロードで培ってきたノウハウで700ccクラスの単気筒エンジンを開発し、モトクロスのような車体にオンロードタイヤを履き、ロードレースのSS系やツーリング系やアメリカン系とはまた違った提案を我々ユーザーにしてくれたメーカーです。
ここまでつらつらとエンジンの話をしましたが、正直好みの問題です。
どのエンジンも素晴らしく、メリットデメリットがあります。
しかしこれらのエンジンを生かすも壊すもライダー次第です。きちんとメンテナンスをしていかなければなりません。
単純比較ですが
あのカブですら50ccで3馬力、一般の車2000ccに置き換えたら120馬力の車のエンジンなんです。(ニッサンシルフィで1800cc131馬力です、カブですらセダン並みのエンジンです)
いまのDUCATI 889パニガーレでも120馬力ほど1800ccの車で考えると240馬力
KAWASAKIのH2なんて1000ccで200馬力オーバー2000ccの車で400馬力500馬力だしてるんです。
さきのKTM 700cc単気筒というとアメリカンなV8エンジンの車と比べると5600ccのアメ車の踏み込む力があるバイクになるのです。
もしこの記事をよんでいらっしゃるバイクユーザーがおられましたら一度2000ccクラスの車と比較してみてください。ハーレーやアメリカンなバイクでスピードと馬力なんてとおもっていても意外にスポーツカークラスのエンジンを積んでいることと同じなんです。
皆様のバイクライフが快適に充実しますよう(*^_^*)
∧_∧ パーン
( ・∀・)
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